銀行員の給料は安い?業界の裏事情を大公開!

銀行員の給料は安いのか?

銀行員という職業は、社会的な信用や安定性を伴う一方で、「給料が安い」というレッテルがしばしば貼られます。しかし、その真実は一体どうなのでしょうか?この記事では、銀行員の給料が本当に安いのか、それとも単なる誤解なのかを探ります。

また、銀行員の給料が安いと感じる理由や、具体的なデータをもとにその現状を分析します。さらに、銀行員が給料を増やすための可能性や戦略についても探ります。この記事が、銀行員の給料についての理解を深め、給料改善のヒントを提供することを目指しています。それでは、一緒に銀行員の給料について探求してみましょう。

 

この記事の執筆者
銀行員歴10年以上の経歴をもつ筆者が作成。給与の実態をニュースや銀行勤務の経験をもとに記事の編集しました。ファイナンシャルプランナーとして、1000件以上の相談(資産運用、相続、保険見直し、住宅ローン等)に対応。証券外務員、FP業務を経て、金融経済情勢に精通。富裕層からの相談業務も経験。大学卒後にメガバンクに入行し、資産運用のコンサルティングや金融商品の提案から販売まで幅広い業務を経験し、金融について深い知識を習得した。

銀行員の給料「初任給」は安いけど、その初任給があがる?!

銀行員にとって「朗報」。銀行員の給料で特に給料が安いといわれる「初任給」があがります!

これで銀行員の初めての給料が安いとは言われません。

 

三菱UFJ銀行 7%超の賃上げで妥結 初任給も一律5万円引き上げ

2023年3月27日 17時33分
物価高への対応が焦点となっていることしの春闘で、大手銀行「三菱UFJ銀行」は、正社員と契約社員を対象に給与や賞与など全体で7%を超える賃上げを実施することで労使が妥結しました。来年春に入行する新入社員の初任給も13年ぶりに一律5万円引き上げるとしています。

三菱UFJ銀行が7%超の賃上げを実施

  • 物価高への対応として、三菱UFJ銀行は正社員と契約社員を対象に給与や賞与など全体で7%を超える賃上げを実施することで労使が妥結。
  • 新入社員の初任給も13年ぶりに一律【5万円】引き上げると発表。
  • 4年ぶりにベースアップ(基本給の一律引き上げ)を実施。
  • 物価高に対応するための取り組みであり、それぞれの仕事でのがんばりに応じて、さらなる給与アップも認める方針。

他の大手銀行も賃上げを実施

  • みずほ銀行は組合の2.5%のベースアップ要求に対して即日で満額回答!ベースアップや定期昇給、人的資本投資などをあわせると、実質でおよそ6%の賃上げ!
  • 三井住友銀行も7%程度の賃上げをする見通し。

金融業界全体の動向

  • 金融業界では、物価高やデジタル化に向けた人材の獲得競争を背景に、初任給を引き上げる動きが広がっている。

「春闘の結果」物価高や人材獲得競争の厳しさを背景に、三菱UFJ銀行をはじめとする大手銀行が賃上げを実施するという方針を決定したことがわかります。

これは銀行員にとってとても喜ばしいニュースであり、また金融業界全体の人材獲得競争を加速させる一因となりそうです!

 

「春闘」とは、「春季労働闘争」の略。一般的に毎年春に行われる労働組合(銀行員 管理職ではない人)と経営側(管理職)の間で給料や労働条件について話し合うことを指します。主に日本の大企業等で行われており、その結果をもとに、中小企業などが賃金交渉の目安んいすることがおおい。春闘では、労働組合が会社に対して賃金の引き上げ、労働時間の短縮、雇用の安定などを要求します。これに対し、経営側は経済状況、企業の業績、生産性などを考慮して、要望に応えます。通常、春闘は年初に始まり、2月から3月にかけて各労働組合が経営側に対して賃上げ要求を行う。3月中旬から下旬にかけて妥結(合意)に至ることがおおい。この春闘の結果は、その年の賃金動向や労働環境の変化など、労働市場全体に大きな影響を与えます。そのため、春闘の動向は経済全体に注目される重要なイベントとなっています。

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有価証券報告書からみる各行の平均給与

三菱UFJ銀行

2022年3月31日現在
従業員数(人) 28,843
平均年齢(歳) 38.7
平均勤続年数(年) 15.2
平均年間給与(千円) 7,710

みずほ銀行

2022年3月31日現在
従業員数(人) 25,897
平均年齢(歳) 39.0
平均勤続年数(年) 14.9
平均年間給与(千円) 7,695

三井住友銀行

2022年3月31日現在
従業員数(人) 27,851
平均年齢(歳) 38.6 (38歳7ヶ月)
平均勤続年数(年) 15.25 (15年3ヶ月)
平均年間給与(千円) 8,269

ゆうちょ銀行

2022年3月31日現在
従業員数(人) 12,169
平均年齢(歳) 44.5
平均勤続年数(年) 20.4
平均年間給与(千円) 6,770

りそな銀行

2022年3月31日現在
従業員数(人) 8,440
平均年齢(歳) 40.5
平均勤続年数(年) 16.6
平均年間給与(千円) 6,790

 

三井住友信託銀行
2022年3月31日現在
従業員数(人) 13,608
平均年齢(歳) 41.7
平均勤続年数(年) 14.3
平均年間給与(千円) 6,956
三菱UFJ信託銀行
2022年3月31日現在
セグメントの名称
リテール部門 2,076
法人マーケット部門 1,356
受託財産部門 1,383
市場部門 252
その他 1,123
合計 6,190
平均年齢(歳) 43.7
平均勤続年数(年) 17.3
平均年間給与(千円) 8,804
千葉銀行
2022年3月31日現在
従業員数(人) 3,806
平均年齢(歳) 38.5
平均勤続年数(年) 15.0
平均年間給与(千円) 7,366
福岡銀行
2022年3月31日現在
従業員数(人) 3,542
平均年齢(歳) 37.9
平均勤続年数(年) 13.2
平均年間給与(千円) 7,024
静岡銀行
2022年3月31日現在
従業員数(人) 2,618
平均年齢(歳) 39.0
平均勤続年数(年) 16.2
平均年間給与(千円) 7,415
北洋銀行
2022年3月31日現在
従業員数(人) 2,542
平均年齢(歳) 42.3
平均勤続年数(年) 18.4
平均年間給与(千円) 6,522
七十七銀行
2022年3月31日現在
従業員数(人) 2,556
平均年齢(歳) 38.5
平均勤続年数(年) 15.8
平均年間給与(千円) 7,027
京都銀行
2022年3月31日現在
従業員数(人) 3,345
平均年齢(歳) 38.3
平均勤続年数(年) 13.6
平均年間給与(千円) 6,586
群馬銀行
2022年3月31日現在
従業員数(人) 2,953
平均年齢(歳) 40.8
平均勤続年数(年) 17.8
平均年間給与(千円) 6,908
八十二銀行
2022年3月31日現在
従業員数(人) 2,966
平均年齢(歳) 42.2
平均勤続年数(年) 15.9
平均年間給与(千円) 6,495

 

給料が高いと言われている企業

M&Aキャピタルパートナーズ

2022年9月30日現在
従業員数(名) 159
平均年齢(歳) 32.0
平均勤続年数(年) 3.15
平均年間給与(千円) 31,613

キーエンス

2022年3月20日現在
従業員数(人) 2,599
平均年齢(歳) 36.1
平均勤続年数(年) 12.5
平均年間給与(円) 21,827,204

 

 

三菱商事

2022年3月31日現在
従業員数(名) 5,571
平均年齢(歳) 42.8
平均勤続年数 18年6ヶ月
平均年間給与(円) 15,588,893
2022年3月31日現在
従業員数(人) 4,257
平均年齢(歳) 40.3
平均勤続年数(年) 14.4
平均年間給与(千円) 12,488

 

従業員の平均給与が「高い企業」「低めの企業」その差は?

有価証券報告書における従業員の平均給与が高い企業と低い企業の特徴は多岐にわたりますが、以下に一般的な傾向がいくつかあります。

平均給与が高い企業の特徴:

  1. 業界: 一般的に、金融、IT、製薬、エネルギーなどの高度な専門知識を必要とする業界では、従業員の平均給与が高い傾向。
  2. 従業員へのたかいスキルの要求: 高度な技術や専門知識を必要とする職種では、従業員に対する給与が高くなることが一般的。そのようなスキルをもっている従業員をおおく抱えている企業は平均給与が高い傾向。
  3. 企業規模: 大企業では、一般的に給与が高い傾向。これは、大企業がより多くの利益を上げ、より多くの資源を従業員に投資できる力があるため。
  4. 地域: 企業がある地域によっても給与水準は大きく影響を受けます。例えば、生活費の高い都市圏では、平均給与が高い傾向にあります。

平均給与が低い企業の特徴:

  1. 業界: 小売業、飲食業、製造業などの労働集約型の業界では、従業員の平均給与が低い傾向。
  2. 企業規模: 小規模企業では、利益や資源が限られているため、一般的に給与が低い傾向。
  3. 労働力の供給: 労働力の供給が豊富で、特別なスキルや訓練が必要ない業務では、給与が低くなる可能性が高い。
  4. 地域: 生活費の低い地域や都市では、平均給与が低い傾向。

ただし、これらは一般的な観察であり、特定の企業の給与水準はその企業の特定の状況や戦略により大きく異なります。

企業の経済状況、経営陣の哲学、人事戦略、業績など、多くの要因が給与に影響を与えます。

例えば、いくつかの企業は高い給与を支払うことで最高の才能を引き付ける戦略を採用。一方で、他の企業は従業員の満足度やロイヤルティを高めるために、給与以外の利点(例えば、フレキシブルな作業時間、リモートワークのオプション、包括的な健康保険など)に重点を置きます。

また、給与は企業の財務状況にも大きく依存しており、利益がある企業は、従業員に高い給与を支払う余裕がありますが、財政的に苦しい時期には、給与を減らすか、少なくとも給与の増加を抑制するかもしれません。このような要素全てが組み合わさって、企業の従業員の平均給与が決まります。

 

 

銀行は営業職から事務職まで多くの従業員を抱えているにも関わらず、平均給与が高い傾向にあるね

 

 

銀行の給料はいいけど、仕事が激務!?

銀行が激務と言われる理由はいくつかあります。

  1. 長時間労働: 銀行業務は顧客との対応、膨大なデータ管理、複雑な金融取引など、多岐にわたります。業務をおこなうために、しばしば長時間労働が必要となります。また、時間外に顧客からの要望に対応しなければいけないといったことや、業績目標達成のための、身も心もすり減る営業活動などがあります。
  2. 高い精神的ストレス: 金融業務は高度な専門知識と精密さを求められ、そのミスは顧客に大きな影響を及ぼす可能性があるため、精神的なストレスが高いとされています。また、業績目標へのプレッシャーや、顧客とのトラブルなどもストレスの原因。
  3. 厳しい評価制度: 銀行では、目標達成度合いや業績に基づく厳しい評価制度があるため、そのプレッシャーから多くの時間を仕事に費やさざるを得ない状況が生まれます。
  4. 絶えず変化する規制と業界動向: 銀行業界は金融規制の変更や経済状況の変動に直面しており、これらの変化に対応するためには継続的な学習と対応が求められます。これもまた時間とエネルギーを必要とする要因の一つです。

これらの理由から、銀行業界は激務であるとしばしば言われます。ただし、業界全体の働き方改革やデジタル化の進展により、これらの問題に対する取り組みも進められています。

 

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まとめ

“一般的に銀行業界は、他の業種に比べても平均給与が低いわけではありません。

ただし、その見返りとして、従業員は「肉体的、精神的ストレス」が高い職場環境に対応しなければならないことが多いです。

しかし、これは全てマイナス面だけではありません。銀行業界は有給休暇等の福利厚生が非常に充実しており、従業員の生活バランスを保つ上で大きなメリットとなっています。

したがって、銀行の給与は安いと一概に言えません。銀行に対応できる「精神力・肉体力」を兼ね備えた方にはピッタリともいえます。

銀行に対応できる「精神力・肉体力」がない方にとっては絶望でしかありません。

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